富山米の品質向上を目指す委員会が5日開かれ、今年はすでに平年の6倍にのぼるカメムシがみられ、気温が高くなる向こう1か月もさらに増加するおそれがあるとして、農家に対しイネ科の雑草の刈り取りを徹底するよう呼びかけることになりました。
委員会には富山県やJAの担当者が出席、田植え後のイネの生育状況を報告しました。

これによりますと、主力品種のコシヒカリはおおむね平年並みの生育ですが、砺波など一部の地域で5月中旬の冷え込みや強風の影響などから茎数が少ないものや、生育が遅れているものがあるということです。
一方、「富富富」はおおむね平年並みに生育しています。

また、上市町や富山市の山間地域では、イネの葉を食べるイネミズゾウムシが多く確認されているほか、先月行われた県の調査で、玄米にまだらな点を作る「斑点米カメムシ類」の捕獲数が、平年の6倍と1998年の調査開始以来最も多い結果となりました。


富山地方気象台の予報では、向こう1か月気温が高いことから、カメムシがさらに増加するおそれがあるとして、委員会は各農家にイネ科の雑草の刈り取りを徹底するよう呼びかける方針です。
