去年1年間のストーカー被害をめぐる警察への相談がおよそ1万9500件にのぼり、このうち「紛失防止タグ」を悪用する行為への相談が急増していることがわかりました。

警察庁によりますと、去年1年間に全国の警察に寄せられたストーカーに関する相談件数は1万9567件でした。

このうち、鍵や財布などに取り付け、スマートフォンと連携して位置情報を把握するアップル社製のAirTagなどの「紛失防止タグ」が悪用されるケースが急増していると警察庁が明らかにしました。

この新たな手口に関する相談件数は全国で370件にのぼるということです。

「GPS機器での位置情報の無断取得」は2021年の法改正で規制対象となった一方で、「紛失防止タグ」は現行法では規制の対象とならず、警察庁は法改正を含め慎重に検討しています。