富山市の複合商業施設「SOGAWA BASE」内で鮮魚店「魚訓(うおとき)」を運営していた「多奈香」が、5月28日に富山地方裁判所高岡支部から破産手続き開始決定を受けたことがわかりました。帝国データバンク富山支店によりますと、負債総額は約3200万円ということです。
「多奈香」は2019年12月に設立され、富山市の複合商業施設「SOGAWA BASE」のプレオープン時から営業をスタートさせました。
富山県内の卸売業者からブリやハマチ、マグロ、マダイなどの鮮魚全般を仕入れ、切身や刺身のほか、鰻の蒲焼やにぎり寿司、海鮮丼などの調理品も販売していました。
しかし、開業直後から来店客は伸び悩み、第1期目となる2020年5月期(約6か月間の変則決算)の売上高は約200万円にとどまりました。営業段階で約100万円の欠損を計上する厳しいスタートとなりました。