去年1年間に全国の警察に届け出のあった認知症の行方不明者は、およそ1万8000人にのぼることが警察庁のまとめでわかりました。

警察庁によりますと、去年1年間に警察に届け出があった認知症の行方不明者の数は1万8121人で、前の年よりも918人減少しましたが、依然として高い水準となっています。

このうち死者数は491人にのぼり、およそ8割にあたる382人が行方不明となった場所から5キロ圏内で死亡が確認されたということです。

死亡が確認された場所は、川や用水路のほか、捜索が困難な山林が半数以上を占めています。

警察庁は、行方不明者の早期発見には、位置情報を把握できるGPS機器などや、ドローンによる捜索が有効だとしています。

また、行方不明者の総数は8万2563人でした。年代別では10代が1万6645人で最も多く、次いで20代が1万5053人と、10代と20代で行方不明者全体のおよそ4割を占めています。