外壁など一部残した「保存エリア」

画像:帝国ホテル

こうした経緯もあり、55の客室は3つのエリアに分かれています。

「保存エリア」は、花見小路側から見える南西側の外壁など一部躯体を保存し、柱・窓枠・タイルなど残したうえで、客室部分を新たに仕上げるということです。主に祇園南側の景観が見えます。

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「改築エリア」は保存エリアに隣り合う部分に新築する部分で、主に北山の景観が見えるということです。

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「北棟増築エリア」は新たに増築する建物で、12メートルの高さ制限にあわせて、8室ほどの和室ができる予定です。

最上位「インペリアルスイート」は、祇園の街並みや東山が一望できる北東方面のテラスを備えた計193平方メートル。1泊300万円(税・サービス料込み、宿泊税別)で設定される見込みです。

京都を象徴するエリアで、文化財を活用したホテルはどのような姿を見せるのか…。今秋から予約が始まる見込みです。