飯山市の住宅地で4月、3人がクマに襲われてけがをしたことを受け、現場検証が4日行われました。専門家はクマが「パニック状態」になって人を襲ったのではないかとみています。

飯山市常盤の住宅地で現場検証を行ったのは、県のクマ対策員や研究員などおよそ20人です。
人身被害が起きた現場の状況などを確認しました。4月9日の午後4時すぎ、地区の住民3人がクマに襲われ重軽傷を負いました。
このうちの2人は玄関の窓ガラスを突き破って、住宅の中に入ってきたクマに襲われています。クマはいまも見つかっていません。
専門家たちが市の職員などから聞き取ったのはクマの移動経路です。
最初の目撃箇所から直線で500メートルほどの距離がありますが、この間の行動はわずか5分だったということです。
信州ツキノワグマ研究会 瀧井暁子さん:「パニック状態にあることは確かな感じです。間違えて下の方(住宅地)に来てしまってそこで刺激があって、最初に目撃した人をアタックしてしまったのでは」

クマはその後、水路や畑を通って千曲川の堤防近くまで移動していて、専門家が経路をたどりながら確認しました。
専門家によると、夏から秋にかけてはクマが食料を求めて山から里地に下りてくることが多いといいます。

今回の様に春に住宅地に現れるケースはまれで、原因は分かっていないといいます。
クマ対策員 ピッキオ 玉谷宏夫さん:「住宅地に(クマが)出てから人間側にできることは限られている。普段から出させないようにする対策がすごく大事。ゴミや食べ物の管理、移動経路を遮断する対策を普段からしていくのが大事」

午後には専門家や北信地域6市町村の担当者などが集まり、出没状況を共有したほか、クマが好むような環境を作らない対策などが話し合われました。














