韓国ソウルで150人あまりが死亡した群集事故をめぐり、地元の警察署長が緊急通報が相次ぐなか外出し、食事をしていたことなどが発覚。捜査の対象となっています。

ソウルの梨泰院で起きた事故では、発生のおよそ4時間前から危険性を訴える緊急通報が相次いでいたことが判明し、警察への批判が高まっています。

こうした中、韓国メディアは事故発生の1時間15分前、複数の通報が寄せられていた中で、梨泰院を管轄する警察署の当時の署長が署員らと外出して食事をしていたと報じました。また、事故当時、ソウル警察庁で緊急通報に対応する責任者だった幹部が本来いるべき「状況室」を離れ、自分の事務室にいたことも伝えています。

内部調査を進めている韓国警察庁は、きのうまでに署長ら2人について「職務怠慢だった」として解任。職務遺棄の疑いで捜査するよう、特別捜査本部に要請する方針です。