富山県内のコメ消費拡大に向けた会議が3日富山市内で行われ、コメの価格高騰について消費者や生産者などそれぞれの立場からの意見が相次ぎました。両者の思いが交錯する中、県は互いに交流できる機会を今年度中に設けるとしています。
コメの価格が高騰し、備蓄米の店頭販売が本格化するなど、コメの動向に注目が集まっています。
そんな中、富山市では、農業団体やコメの流通業者、消費者団体などが集まり、県産米の消費拡大についての協議会が開かれましたが、議論の中心はいまだ出口が見えないコメの価格高騰について。
県消費者協会 田中勉事務局長
「異常なコメの価格の高騰。これにつきましては『地産地消』『富山のお米を食べましょう』という以前にそもそもコメ離れが進んでしまうんじゃないかと」「必要以上に買い占めたり買い溜めたりしないということも消費者としては大事なことではないかと」

高岡食糧 中井俊文社長
「年配の方の、10キロ購買されて2か月持たされる方が、もう5キロが限界やと」「やっぱりちっちゃい子から年配の方まで腹いっぱい食べれるような状況にしてあげたいなと」

一方、生産者からは。
県農業会議 石黒宏治事務局長
「生産者からすると今までが安すぎたかなという思いでおられる」「このあとはやはり価格の安定、そして消費者さんのコメ離れを進めないためにも価格を安定させるというのがいちばん」

県は、生産者と消費者の互いの理解が進むような交流の場を設けことを明らかにしました。
富山県 津田康志 農林水産部長
「相対する構造じゃなくて生産者の方も消費者なんですから、お互いに思いやって理解していくということがとても大切だと思っております」
