東日本大震災を含めた自然災害の記憶や教訓を次の世代に伝える、岩手県の宮古市災害資料伝承館が完成し、3日報道陣に公開されました。

ぐにゃりと曲がった道の駅「みやこ」の案内標識。
津波が襲った午後3時24分で止まった旧宮古市役所ロビーの壁かけ時計。
旧田老総合支所跡地に建てられた宮古市災害資料伝承館は、東日本大震災など宮古市を襲った自然災害の記憶や教訓を風化させることなく次世代に伝えようと、およそ5億5千万円をかけて市が建設しました。

館内は東日本大震災津波のほか、明治、昭和の三陸大津波の被害やそこからの復興の道のりが、貴重な資料や個人の証言などを通して伝えられています。

また、防災学習のワークショップなども行える多目的室では、旧宮古市役所や田老地区など市内5か所で撮影された東日本大震災の津波の映像を見ることもできます。

(江幡記者リポ)
「こちらのコーナーでは、宮古市田老地区の立体模型の上に、東日本大震災津波とそこからの復興の道のりがプロジェクションマッピングで投影され、津波の被害やそこから立ち上がった町の様子を、時系列で把握することができます」

420平方メートルあまりのスペースにおよそ130点の資料が展示されていて、津波の猛威やそこから得た教訓を学ぶことができます。

宮古市災害資料伝承館は入場無料で6日に開館します。