山口県の下関港を母港とする捕鯨漁船「関鯨丸」が、初めてオホーツク海で捕獲したナガスクジラの生肉が、下関漁港で競りにかけられました。希少部位「尾の身」は、1キロ3万円の値をつけました。
3日早朝、下関漁港地方卸売市場に、共同船舶の関鯨丸が初めてオホーツク海で捕獲したナガスクジラの生肉が届きました。競りにかけられたのは、前の日に仙台に水揚げされたナガスクジラ4頭分の生肉1.6トンのうち、赤身と尾の身約100キロです。希少部位の「尾の身」は、霜降り肉のようにサシが入っています。肉質がきめ細やかで旨みも強く、「最高の味わい」と言われています。
関鯨丸は4月に下関港を出発し、北海道・知床半島の北方80キロメートル付近のオホーツク海で、25頭を捕獲しました。セリでは「尾の身」が最高値1キロ3万円で落札されました。
最高値で競り落とした魚重 長谷川豊社長
「最高値の生肉は、サシが、乗りが抜群に良かったので落とさせてもらいました。料理屋さんとかに提供しようかなと思ってますね。あとはうちのお店にも並べようかなと…」
捕鯨会社共同船舶下関出張所 武田直樹所長
「オホーツク海は海水温がかなり低いんでですね、かなり身が引き締まって、あっさりしていておいしいかと思います。これはもう山口県内のみなさんに食べていただきたいなと強く思っています」
競り落とされた生肉は、下関市内の鮮魚店などで販売される予定です。