世界記録を7つ持つ94歳のご長寿スプリンター田中博男さん。今シーズン初戦に臨んだあとに世界記録樹立に向けた長期的な計画について明かしました。

青森市で5月31日に開かれた青森マスターズ陸上選手権、7つの世界記録を持つレジェンド田中博男さんにとって、94歳となった今シーズン初レースです。

試合前は恒例の入念な調整で1種目目の200メートルに臨みます。

記録は51秒59、この日は追い風が吹くコンディションでしたが、寒さもこたえて自己ベストからは15秒ほど遅い結果に。そして続く100メートル、田中さんがこだわり続ける種目です。

結果は22秒2、本来は94歳が走り切るだけでも称賛されるものですが16秒69の自己ベストを持つ田中さんだけに本人も物足りなさが残る結果となりました。

※田中博男さん
「寒くてコンディションはよくなかったが、走り切りました。記録はとてもじゃないが…」。

マスターズ陸上は5歳刻みでカテゴリーが変わるため、90歳~94歳が対象のM90のクラスでは、90歳のときに世界記録や日本記録が出やすい傾向にあります。

田中さんは夏の大会では100メートルで18秒台、200メートルで42秒台のタイムを出すように調整を重ね95歳となる来シーズンの世界記録樹立に向けて準備を進めています。

※田中博男さん(94)
「県内で今年あと2回(大会出場の)機会がある来年はM95になるそれにうまい具合につながるのではつなげたい」。

田中さんは、長期的な視点で世界の走りに磨きをかけていきます。