高知県四万十市西土佐地域で地域産業の担い手確保と安定的な雇用の創出に向けた協同組合が設立されました。収穫や観光など季節に応じた労働需要に対応したい考えです。
この事業協同組合は国が実施する「特定地域づくり事業協同組合制度」の利用を視野に入れて設立されました。人口が急減する地域で作物の収穫や観光など季節ごとの労働需要に応じて労働者を複数の事業に派遣することができる制度で認定されると組合の運営費にも財政的な支援を受けられます。また、派遣される労働者側もさまざまな仕事が組み合わさることで年間を通じて安定した雇用が確保されることになるほか、地域の担い手不足の解消も期待されます。

幡多地域では初めての設立となり、名称は「しまんと川来たや協同組合」となりました。小売業や畜産業などを営む事業者など、10社が参加しています。
(しまんと川来たや協同組合 桑原宏文 理事長)
「人手不足というのはこの中山間地域で一番の問題となっております。理事や事業者の方と協力、また、ご意見いただきながらこの組織を続けていきたいと思っています」

初年度は3人の採用を見込んでいて今後の申請手続きが順調に進めば8月ごろから採用を始めたい考えです。