戦後の食糧難が終わり、“味”重視のコメが求められる時代。
新潟県は、品種登録から6年後の1962年には『日本一うまいコメづくり運動』を展開し、「コシヒカリ」など食味の良い品種への切り替えや、倒さない稲づくりに向けた栽培方法の普及などを進めました。

新潟の農家の努力の甲斐もあり、新潟県産の「コシヒカリ」はおいしいコメの評判を得て、全国で急速に人気が高まりました。
【買い物客】
Qいつもコシヒカリを買いますか?
「ずっとここで売り始めてから」
「最初試しに小さいのをいただいてみたら、とってもおいしいんです」
コメの袋に今でも印字されている「新潟米」などと書かれた赤票箋(ひょうせん)。
「コシヒカリ」の品質を保証した証で、新潟米が“おいしいコメ”と広く認知される立役者でした。

1972年の東京の百貨店で売られていた価格は、10kg当たりおよそ2700円。
現在の物価に換算すると、5kg当たり4000円ほどです。