きょうから6月。関東もまもなく“雨の季節”となりそうですが、「梅雨型熱中症」という言葉を知っていますか?この言葉の通り、今から注意が必要なんです。

熱中症といえば、気温が最も高くなる真夏のイメージです。実際に去年の熱中症で救急搬送された患者数を見てみると、真夏の時期がダントツですが、今回、特に注目したのは梅雨入り時から増加傾向にあることなんです。

なぜ、梅雨の時期から熱中症になりやすいのか、専門家の方に話を伺いました。

埼玉慈恵病院 藤永剛 医師
「湿度の高いときは汗をかいても汗が蒸発しにくく、体から熱が逃げにくくなってしまう。体に熱がこもって、熱中症を起こしやすくなってしまう」

暑さ指数をみてみると、室内の気温が28℃だとしても湿度が95%になると熱中症に厳重な警戒が必要となります。そこで、室内での対策についても伺いました。

埼玉慈恵病院 藤永剛 医師 
「気温だけにこだわるのではなく、エアコンとかを使って気温と湿度の両方をコントロールしていただきたい」

気温・湿度管理のほかにも梅雨時は喉の乾きを感じづらいそうで、意識的に水分補給を行ったりして対策をしましょう。

真夏のような暑さではなくとも熱中症は起こりうるということを知っておくことが大切です。