「ほたる祭」中止の理由は”高齢化と人手不足”

東峰村のホタルのシーズンは、5月下旬から6月中旬まで。見ごろになる6月の第1土曜日は毎年、「ほたる祭」が開催されています。
しかし……、4月に東峰村が運営するHPで発表されたのは、「ほたる祭」の中止。
主催者に理由を聞きました。

宝珠山ほたるを育てる会 川村清孝 会長(73)
「高齢化と会員の不足といいますかね…70歳以上が会員の半分。準備だけでも大変」
「宝珠山ほたるを育てる会」の川村清孝会長です。地域住民と共にホタルを飼育しています。
50年続くホタルを守る活動

宝珠山ほたるを育てる会 川村清孝 会長(73)
「これがカワニナ。ホタルの幼虫のエサです」
「メスとオスのホタルを採って箱に入れる。水苔とか並べて卵を産ませる。ホタルで有名な山口県・豊田町に行って勉強させてもらいました。水を切らしたら死んでしまうので、水を切らさないようにするのが大事」

外敵がいない箱の中で卵を産ませ、ホタルをふ化。卵がふ化するまでの1か月半は、川から汲んできた水を1日4回に分けて毎日与えます。ふ化して幼虫になったら、川へ放流し自然に返します。
こうしたホタルの飼育が始まったのは、約50年前。

川の護岸整備や農作物に使っていた農薬などの影響で当時、ホタルが激減しました。
ホタルの姿を村に戻そうと住民らで「ほたるを育てる会」を発足させ、ホタルの飼育のほか、川の清掃活動を続けてきました。