ジャパンラグビーリーグワンで入替戦を戦っている日本製鉄釜石シーウェイブスは、ディビジョン2残留を懸けてマツダスカイアクティブズ広島との第2戦に臨みます。
31日の試合を前に勝利を飾った第1戦の分析と、選手の意気込みを取材しました。
広島との第1戦に勝利した釜石シーウェイブスは27日、アウェーで行われる第2戦に向けて、釜石のホームグラウンドで最終調整を行いました。
広島との第1戦で勝利に貢献したのがけがからおよそ2か月ぶりに復帰したサム・ヘンウッド選手です。
(サム・ヘンウッド選手)
「(復帰戦は)少し痛かったんですけど、開始の笛が鳴ったらそれも忘れて次戦に向けての自信も取り戻せた」
試合は、前半を27-0で折り返しましたが、後半は相手に攻め込まれトライを許すシーンも…。
(サム・ヘンウッド選手)
「いい結果だったとは思うけど、後半のパフォーマンスは少し残念なところがあった。(あすは)必ず勝って今シーズンを強く終えたいと思います」
そしてもう1人、15得点を挙げたミッチェル・ハント選手。(ミッチェル・ハント選手)
「勝てたことはうれしい。後半から学んで、次のゲームに活かしていかなければいけない。あすも多くの得点を成功させたい」
ここで第1戦の勝利を須田康夫ヘッドコーチに分析してもらいました。
前半の好調については今シーズンシーウェイブスが掲げていたボールに対して激しく詰める「ハードチェイス」を挙げます。
(須田康夫HC)
「こういうところでも1人しっかりチェイスしてタックルして、ここでボールを奪い返すプレーがよくできていたと思う」
前半は相手に攻撃の隙を与えずチームに流れを呼び込み得点を重ねることに成功。
一方で、後半の失速については…
(須田康夫HC)
「このキックチェイスを、2段目あったんですけど破られてしまう。切るところは切るということをしなければいけなかったんですけど、それが相手に攻め込まれる展開になった」
その須田HCがあすの試合のキーマンとして挙げるのが第1戦で起用されたルーキー・西林勇登選手。
須田HCは「スクラムの最前列=フロントロー」として、安定したスクラムの要と評価しています。
(西林勇登選手)
「フッカーとしてセットプレーのところ、スローイングやスクラム一番前のところで組ませてもらっているので、チームとしてもそこでプレッシャーかけ続けようと言っているのでプレッシャーをかけ続けられたのはよかった」
次戦では後半、失速しないためにも安定したスクラムを維持して相手の攻撃を防ぐことがカギとなります。
(西林勇登選手)
「スクラムやラインアウト、そういうところでプレッシャーをかけ続け、80分間エナジーを出し続けたいと思います」
そして、この入替戦がシーウェイブスを退任する須田HCにとって、最後の試合となります。
(須田康夫HC)
「悔いのないようにやってきた年だったので、D2に残すことが今できる最大の目標。しっかり大切にしたい」
シーウェイブスは29日広島入りし、現地での最終調整などを行いました。
ディビジョン2残留へ正念場!31日、運命のキックオフです。
試合は31日正午キックオフで、釜石市のシープラザ釜石ではパブリックビューイングが行われます。