鳥取砂丘に松江城を作るようなもの。
島根県の丸山達也知事は29日、文部科学省を訪ね、義務教育においては、基礎学力の育成を最優先するよう学習指導要領を見直すことなどを要望しました。

丸山知事は、文科省の武部新副大臣に11項目からなる提案・要望書を手渡しました。
学習指導要領の見直しや国立大学授業料の現行水準堅持などを求めています。
丸山知事は、学習指導要領は改訂のたびに、新たな科目や身に付けさせたい力などが盛り込まれ、基礎的な学力が十分に身についていない可能性があるなどという懸念を示しました。そして、阿部俊子大臣も「基礎学力に課題を抱える児童生徒が相当数存在する」ことを表明しているのに、中央教育審議会への諮問には、その課題認識や具体的な方策の検討が含まれていないと指摘しています。

島根県 丸山達也 知事
「砂上の楼閣ですよ。鳥取砂丘に松江城を作るようなもんですよ。基礎学力なしに応用的な思考能力が身につく訳ない。」

そして、義務教育においては、基礎学力の育成を最優先するよう学習指導要領の見直しを求めました。