青森県六戸町で2024年、7人が死傷した事故が起きた交差点についてです。警察は新たな事故防止策として信号機を設置することを明らかにしました。設置は2026年中をめどとしています。
信号機が設置されるのは、六戸町犬落瀬にある十字路交差点です。この交差点には信号機がなく、2024年は9月に軽トラックがワゴン車に衝突し7人が死傷するなど、1年間で6件の事故が起きていました。
今野七海 記者
「去年7人が死傷した事故をうけてこちらの交差点では、4方向すべてが一時停止となっています。(28日の事故は)それ以来初めての人身事故です」
道路構造の危険性が指摘され対策が講じられてきたなかで、28日は乗用車と原付バイクが衝突し、95歳の男性が頭などに大けがをする事故が起きました。
六戸町民
「どちらも『止まれ標識』だと、どちらも遠慮して走るから事故につながるのでは。止まって、いつ走ったらいいか分からないから」
Q.信号機は必要?
「絶対必要だと思います」
こうしたなかで決まったのが、町が要望してきた「信号機の設置」です。町は、信号機の設置の前提となる、交差点北側の段差を解消する工事を2026年4月以降に実施するということです。
六戸町 佐藤陽大 町長
「町としては来年度の12月くらい、雪が降る前に工事を完成させて。完成後に信号機設置ではなく、完成と同時に信号機を設置して供用開始できれば」
こうした動きに住民は…。
六戸町民
「子どもの送り迎えでよく使っている時に『危ないな』と思うことはよくあった。朝も混むので、怖いと思うことはある。(信号機の設置は)歓迎です」
警察は補修工事が完了次第、それに合わせて信号機を設置するということです。
県警察本部交通規制課 川嶋友明 次長
「信号が設置されることで1つでも痛ましい事故が減少することを期待している」
警察は、信号機が設置されるまでの間は人員を配置するなどして事故の防止を呼び掛けていきます。