リンゴ栽培の省力化や生産収量の増加が期待される「高密植栽培」の実習が、29日に青森県黒石市で行われ、参加した農家たちは栽培の基本などを学び、未来のリンゴ生産に期待を寄せていました。

県産業技術センターりんご研究所で行われた「高密植栽培」の実習には、新規就農者など29人が参加しました。

高密植栽培はリンゴの下枝の数が多く、はしごを掛けなくても作業ができる部分が多いのも特徴で、県の担当者は苗木の種類や「植え付け」から「収穫」までの管理方法の違いなどを説明しました。

その後、研究所の園地に移ると、参加した農家たちは摘果作業に挑戦し、木の成長に合わせながら実をもぎ取り、生産効率の良さを感じていました。

参加した農家
「期待できそうですね。作業性もよさそうだし、楽しそうです。来年にでも取り入れたいですね」

「知らない方ばかりですけれども、今後、情報共有できる仲間ができればいいなと思ったのが一番ですね」

県りんご果樹課 佐藤新吾 課長
「研修で学んでいただいたことを、地域の人にも波及していただくと、より実習の効果があるかと思います」

リンゴ高密植栽培の実習は、11月下旬までに合わせて6回行われる予定です。