愛媛県砥部町では、特産の「七折小梅」の収穫が盛んに行われています。昨シーズンは歴史的な不作だったものの、今シーズンは平年並みに回復する見込みです。

砥部町特産の七折小梅は、果肉が多く香り高い特徴から“青いダイヤ”と称され、贈答用としても人気を集めています。

町内では19軒の農家がおよそ17ヘクタールの園地で七折小梅を栽培していて、今月23日から収穫が始まりました。

昨シーズンは暖冬などで5トンほどしか採れない不作の年でしたが、今シーズンは天候に恵まれ平年並みのおよそ50トンの収穫を見込んでいるということです。

(農家)
「(出来は)最高ではないか、病気もついとらんしね。きれいでしょ、これ」

29日は松山市にある農業大学校の1年生が研修に訪れ、農家に教わりながら収穫を手伝いました。

(農家)
「葉っぱが入ってもいいから、両手で採るようにね」

(学生)
「量がけっこうあるので大変ですね。でも頑張りたいと思います」
「1個20円くらいだと言われたので、大切に1個ずつ取りこぼしのないように」

(農家)
「これをきっかけに興味を持って、七折小梅を作ってもらえたら最高ですね」

また、学生たちはシロップ作りにも挑戦。

洗浄した実をネットに入れた後専用の容器の中に並べ、大量の砂糖をかけて寝かせるという工程を体験していました。

ななおれ梅組合によりますと、収穫は来月8日ごろまで続き、県内のほか関西や九州に出荷されるということです。