
「みんなが美味しく食べられるような牛になってほしいと思って…」
「なんじょう和牛」になる前の繁殖牛は、体重300キロほどで、あばら骨が見える牛も。しかし「なんじょう和牛」を目指して肥育期間になると、5倍の量のエサを食べ、4か月から半年で600キロまで体重が増えます。
▼JAおきなわ南城支店 大城一也 経済部長
「肉がついてきたと思うのは背中ですね。とがっていた背中が平らになってきます。平らになっていることで、この牛がきっちりエサを食べ、段階を経て肥育されていることがわかる一つのバロメーターです」
「あばらの方も見えないですよね。これも肉がついているという証拠ですね」
飼料代の高騰や子牛価格の下落の影響を受け、県内の畜産農家は軒並み経営が悪化。そうした苦境を打開するべく誕生したのが「なんじょう和牛」でした。

「コロナ禍が終わって競り価格がだいぶ下落したときに、農家は捨て値の状況で牛を取引していたところがあって。農家に一円でも収入が得られるように再肥育を始めていきましょう、と」