東北大学に最新型のスーパーコンピュータ「MASAMUNE‐弐(まさむねつー)」が導入されました。素材や材料の研究に特化した日本で唯一のスーパーコンピュータで、仙台から世界へ発信します。
東北大学金属材料研究所で稼働するスーパーコンピュータ「MASAMUNE‐弐」は、1秒間に4000兆回の計算ができ、一般的なパソコンで20年かかる計算をわずか1日で処理できる性能を持っています。

新たな素材や材料の開発・研究に特化した日本で唯一のスーパーコンピュータで、様々なシミュレーションやAI処理なども可能です。
玉置佑規キャスター:
「『MASAMUNE‐弐』の名前にちなんで、スーパーコンピュータのパネルには、仙台藩祖・伊達政宗をイメージした墨絵がデザインされています」

東北大学は、2018年に稼働を始めたスーパーコンピュータ「MASAMUNE‐IMR」のサービスが去年9月で終了したことから、その後継として「MASAMUNE‐弐」を新たに導入しました。
東北大学金属材料研究所 久保百司計算材料学センター長:
「日本のさらには世界の材料研究の拠点となる活動を進めることで、材料の計算科学シミュレーションの成果を世界に向けて発信したい」

「MASAMUNE‐弐」は6月2日から運用をはじめ、今後、次世代放射光施設「ナノテラス」とも連携し、エネルギー問題の解決に向けた材料の開発やカーボンニュートラルを目指した研究などに活用されるということです。