7年前、広島県福山市の保育所で、1歳児が食べ物を喉に詰まらせ、意識不明になった事故について、市は賠償金2億7000万円を支払う和解案を示しました。

この事故は2018年10月、福山市立の保育所で当時1歳の子どもが食事中に窒息状態となり、意識不明になったものです。保育士が眠りかけた子どもを抱き上げたところ泣き出して息を吸い込み、口の中のリンゴ片を喉に詰まらせたとされています。現在まで子どもは意識不明の状態が続き、福祉施設へ入所しているということです。

子どもの保護者側は2022年11月、福山市に損害賠償を求め提訴しましたが、ことし2月、広島地裁福山支部が和解を勧告。福山市は5月29日の市議会常任委員会で保護者側に謝罪し、賠償金2億7000万円を支払う和解案を示しました。

福山市 神原明子 保育施設担当部長
「保育施設を運営している市としまして、責任があると受け止めまして、和解に向けて誠意をもって最後まで真摯に対応してまいりたい」

和解案は6月6日開会の市議会定例会に上程され、25日に可決される見通しです。