人体への影響はどうなのでしょうか。東京大学の酒井康行教授は、培養した人の細胞に「マイクロプラスチック」を投与し、体内に取り込まれる過程を研究しています。
緑色の点は蛍光色を付けた「マイクロプラスチック」です。特殊な顕微鏡を通してみると、培養した肝細胞の中で光っています。細胞に取り込まれているのです。

海外の研究では、人の血液中からも…
東京大学大学院 酒井康行教授
「(海外で)いくつか報告がある通り、血液中に入っているのは事実だと思います。マイクロプラスチックの特殊性で、一旦身体の中に入ると分解されない」

「マイクロプラスチック」を異物とみなし、攻撃する体内の仕組みがより悪影響を及ぼす可能性があると酒井教授は指摘します。
東京大学大学院 酒井康行教授
「長期にわたる炎症反応というのがひとつ懸念されます。我々が異物を取り込んで障害を受けたときそれを修復する本来持っている正常な機能。(異物が残り)刺激がずっと持続した場合、炎症反応が終わらない悪い状況になります」

「マイクロプラスチック」は大気中からも。新宿の大気中から1立方メートルあたり6.5個のマイクロプラスチックが確認されたという報告もあります。
生物への影響については、世界中の研究者が解明を進めているものの、まだ詳しいことはわかっていません。
プラスチックごみを身にまとった「おばけ」。ハロウィーンの仮装です。10月30日、都内でプラスチックごみの削減を呼び掛けるパレードが行われました。

パレード参加者
「活動に関心を持ってくれる人も増えれば、少しずつ環境負荷を減らしていけるのではないか」
2022年、OECD(経済協力開発機構)は報告書の中で、世界のプラスチック消費量は2060年に現在の3倍近い12億3100万トンに達すると予測。各国が対策を強化しないままでいると、廃棄量も3倍の10億1400万トンにのぼります。

“30年後に見る海が魚よりプラごみの方が多く”なってしまわないためには、どうすればいいのでしょうか。
東京農工大学 高田秀重教授
「やはりもとを断つ、蛇口を閉めることをする。すなわちプラスチックの使用量を減らしていくことが一番の対策になると思いますね」
■マイクロプラスチック 日本は”プラごみ”排出量 世界2位
小川彩佳キャスター:
脱プラスチックの意識はかつてよりは高まっているようにも感じますけれども、元を断つ、蛇口を閉めるという意識が大切なんだそうですね。
国山ハセンキャスター:
私も取材を通して無数に広がるプラスチックごみ、マイクロプラスチックの量に驚きましたね。そして、これは世界中の砂浜で確認されているということですし、例えば、プラごみを放置してしまうと、またそれが風化してマイクロプラスチックに変わっていってしまうというような現状もあるわけですよね。国連の報告書によりますと、日本の1人当たりのプラスチックごみの排出量というのは、アメリカに次いで世界第2位となっています。それだけ私たちがごみを出してしまっている。取材した高田教授によりますと、日本全体で1年間に出るプラスチックゴミの量というのは、およそ1000万トンです。ただ、リサイクル困難なものが多く、およそ70%は焼却処分されているということなんですね。燃やせればいいじゃないかということではなくて、燃やすということはCO2を排出していますので、地球温暖化に繋がってしまうという懸念もある。まだまだ過剰包装も多いような気がしますよね。

小川彩佳キャスター:
そして、どのように人体の影響が出てくるのかというのも研究途上というのも恐ろしいところですね。
国山ハセンキャスター:
1人1人の意識を高める必要があるかと思います。

















