男子児童の死亡事故を受けて中止となっている高知市の水泳の授業は、再開に向けて各学校で安全管理の見直しが進められています。教職員らは、どのような決意で子どもたちの命を守るのか。学校現場を取材しました。
高知市の江陽小学校では28日、学校のプールで、安全管理を確認する研修が行われました。高知市教委が開催した研修会を受けた教諭が講師となり、学校の全ての教職員に伝えるための研修で、授業中にプールに沈んでいる児童を発見したことを想定して、救助から搬送までの手順を確認しました。

江陽小学校では、市教委が策定したマニュアルを参考に緊急時の手順をまとめた「ToDoリスト」を作りました。監視役や指導者用など担当ごとに対応がまとめられていて緊急時の手順を一目でわかるようにしています。
(江陽小学校 山本幹丈 校長)
「(緊急時の行動を)一つ一つチェックできるものがあれば、確実に子ども命を救うために動くことができると考えたからです。万全の体制でプールが再開できるようにしていきたいです」
(研修に参加した教員)
「(緊急時の対応を)水泳が始まるまでに、しっかりと頭に入れておかないといけないなということを再確認しました」
江陽小学校では、6月5日に救命救急の講習を行い、6月9日にプール開きを行う予定です。