安全な消防活動に役立ててもらおうと、山口県光市の金属加工業の会社が消防車のステップなどに設置する滑り止めを贈りました。

滑り止めを贈ったのは光市の金属加工業「伊藤」です。

伊藤幸平社長から光市の芳岡統市長に目録が手渡されました。

金属製の滑り止めは「くつ底キャッチャー」と呼ばれるものです。

消防車1台分の滑り止めが贈られ、隊員が上り下りするステップやはしごなど37か所に取り付けられています。

くつ底キャッチャーは今年、文部科学省の科学技術賞を受賞し、海上自衛隊の潜水艦や食品工場などに使用されています。

一般的に目にする滑り止め、「しま板」と言われるものと比べ、およそ3倍のグリップ力があり、油に対しても効果があるということです。

光地区消防組合消防本部 警防課 鯨吉優 課長補佐
「迅速な活動というところで、滑るリスクというのは当然あると思いますので、今回ご寄贈いただきまして、安全なさらなる確保につながるものだと考えております」
この滑り止めは山口県内で10台の救急車と1台の消防車に採用されているそうです。