「再犯防止」へ115年ぶりの法改正

熊本刑務所 大坪誠所長「拘禁刑は115年ぶりの法改正によって懲役刑と禁錮刑が一元化されて作られた刑罰。個々の受刑者の特性に応じた処遇をやっていく」

6月1日に拘禁刑が施行されることで刑務作業が義務でなくなり、その代わり受刑者に応じた更生プログラムが可能になります。

熊本刑務所 大坪誠所長「作業に従事しながら、ある時間帯はそこから離れて被害者の視点を取り入れた教育を受けるとか、一日の中で作業の時間と指導の時間を分けるとかそういうイメージ」

今回の法改正の目的は「再犯防止」です。

2023年に入所した受刑者の半数以上が、一度出所した後に再び刑務所などに戻った受刑者で、この状況は15年以上続いています。

熊本刑務所 大坪誠所長「懲らしめによって改善・更生が図られるのであれば、それで十分かもしれないが、受刑者が社会復帰する上では問題性を解決したり特性に応じた処遇を展開したりしないといけない」