ヘチマ栽培を通して環境問題を学んでいる大分県臼杵市の小学生が「へちまたわし」を手作りし、地元のイベントで販売しました。
大分県臼杵市佐志生(さしう)地区で10月に開催されたふるさと祭り。会場の一角で販売されているのは「へちまたわし」です。子どもたちの元気な声に地域の人も思わず足を止めます。
(地域の人)「こどもたちが頑張ってるから喜んでもらえればと思って買いました」「昔懐かしいしお風呂でも使えるしどこでも使えるから」
佐志生小学校ではSDGs学習でヘチマを活用しています。栽培から収穫、たわし作りまですべて子どもたちが行いました。また事前にへちまたわしに実際に触れ、環境への関心を高めました。

(佐志生小学校・東徹哉教諭)「天然たわしとポリウレタンなどのスポンジとの比較を通してへちまたわしのよさを地域に広める活動をやっている」
祭りでは地域の人で作るさしう地区振興協議会のメンバーがこどもたちの販売をサポート。この日、子どもたちが準備したたわしは75個。1つ200円で販売しましたが、あっという間に完売しました。
(児童)「買ってくれる人が使いたいと思えるように声を出してがんばりました」「意外と早く売れてうれしかった」「みんなで声を出して一生懸命売ったりおつりの計算をして楽しかった」

児童自らが販売することによって地域の人が、学校が取り組むSDGs活動を知るよい機会となりました。少子高齢化が進む佐志生地区。地域の将来を担う子どもへの期待は大きいようです。
(さしう地区振興協議会・中野重二事務局)「今のこどもたちに昔きれいだった段々畑や水田、素晴らしい地元の自然環境を引き継いで守ってほしいそういった活動の一環としての交流を増やしていきたい」
子どもたちの行動がいつまでも住み続けられる地域づくりへとつながり、SDGsの輪が広がりをみせています。