
今回の体験会には、初めて東城中学校から3年生54人も参加していました。背景には、東城高校の生徒数減少があります。現在、東城高校の全校生徒は60人。今年の入学者数は12人でした。県の教育委員会は統廃合の条件として、「新入生が20人未満か全校生徒が60人未満が2年続く状態」と定めています。そこで東城高校では、地域と連携し、学校の魅力を高めることで、将来の入学生を確保したい考えです。
県立東城高校 谷藤孝宏 校長
「本当にいい機会だと思ったので協力いただきたいとお願いした。少しでも連携して交流ができて入学者数の増加につながればいいとの狙いもある」

一方、企業にとっても、若者たちと直接触れ合うことは、貴重な機会となっています。
地元企業
「高校生たちとふれあうことができるので、僕自身もパワーをもらえると言うか、ありがたい機会かなと」
体験会に参加した生徒からはこんな声も。
東城高校生
「いままで(卒業後に)東城で働く考えがなかったので、今回やってみて、自分が働く姿を想像できてちょっとやってみたいなと」
山本自動車工業 山本宰士 代表
「(生徒も企業も)楽しそうにやっているので、今年もやってよかったなと。5年10年20年経って、何かのシーンを覚えてくれていたら嬉しいです。(いつか地元に)帰ってきてほしいですね」
山本自動車工業では、今後も、こうした取り組みを続けていきたいとしています。