広島県三原市で先月、起きた出来事です。道路わきの側溝で倒れていたのは98歳の男性。救助したのは、小学生2人を含む4人でした。
10月2日の朝、自宅近くでサイクリングをしていたという親子3人。
道路わきのこちらの側溝でおじいさんが倒れているのに気づいたのは、最後尾にいた小学3年の元岡連次郎くん(8)でした。

元岡連次郎くん(8)
― 最初に見たとき、どう思った?
「助けなきゃと思いました」

連次郎くんは、先に進んでいたお兄ちゃん、小学5年の雄士郎くん(11)に知らせます。
兄・元岡雄士郎くん
「たいへんだなと思いました。弟と2人でお父さんのところに行って、知らせました」

そして、現場へ向かうと…。
父・元岡雄一郎さん
「左肩を下にして倒れられていて、ここにはまっている状態。起こそうとしても1人じゃ難しかったので…」

父・雄一郎さんは、近所に住む顔見知りの女性を呼び、兄・雄士郎くんと3人で引き上げました。

出血がありましたが、声かけしたところ、意識はあり、「10分前からここで倒れていた」と話したということです。

救助されたのは、98歳の男性…。

その後、救急車で運ばれ、軽傷だったということですが、もし、誰も気づかずにそのままだったらと思うと…。連次郎くん、お手柄でした。
弟・連次郎くん
「命が助かって、よかったと思います」

人命救助に貢献したとして、元岡さん親子と坪井希三子さんには、三原警察署の坂本和彦 署長から感謝状が送られました。

坪井さんは、作業療法士の仕事をしているのだそうです。
坪井希三子さん
「もう…、98歳の方だったので、助かってよかった」

大人2人の「人助け」を見て、雄士郎くんはこう思ったそうです。