1942年に水没した山口県宇部市の長生炭鉱では、市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」が事故の犠牲者の遺骨発掘に向けて活動しています。
炭鉱の排気筒・ピーヤから遺骨があるとみられる坑道に進めないかを地元のダイバーが探っていましたが、26日に坑道のほうに向かう木枠で囲われた横穴を見つけたということです。安全に進めるよう、引き続きピーヤ内の障害物を取り除く予定です。
刻む会では政府に支援を要請していて、井上洋子共同代表は厚生労働省が鉱山や土木構造物、潜水の専門的知見を集め始めたことにも期待をにじませました。
長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会 井上洋子共同代表
「厚労大臣が財政的支援も選択肢の中にあると答弁の中で言っていたので、そちらのほうからも押していける手応えがあった」
刻む会は午後、宇部市にも協力を求める要請を行いました。6月には遺骨発掘に向けた4回目の潜水調査を予定しています。