地域の実情に合わせた公共交通のあり方を議論する会議が高知市で開かれ、とさでん交通が10月から、路線バスの一部区間を廃止することが承認されました。

この会議は地域の実情に合わせた公共交通を実現しようと有識者や交通事業者自治体職員らで構成されています。今年度最初となったきょうの会議ではとさでん交通が、路線バスの「JAはるの」から「東諸木」までの区間の10月からの廃止を申し出て、承認されました。路線バスの運行経路は64系統から62系統となりますが、とさでん交通は「市のデマンド型乗合タクシーが導入されているため、利便性は確保されている」と説明しています。

また、2024年度実施した大幅な路線の廃止と減便により運転手不足が緩和されたことも報告されました。委員からは「運転手が減っても乗客が利用しやすい時間帯の便を確保してほしい」などの意見が出されていました。

(高知市地域公共交通会議 熊谷靖彦 会長)
「利用者もとさでん交通も一緒の運命共同体だと思う。みなさんが納得するような説明が重要」