水難事故救助の際の連携を強化するため、高知県室戸市で警察と消防が合同で救助訓練を行いました。

訓練は水のレジャーシーズンが本格化するのを前に警察と消防の連携を深めようと毎年この時期に行われています。27日は室戸岬漁港で釣りをしていた男性2人が高波にさらわれたという想定で行われ、合わせて23人が参加。沖に流された1人を警察と消防が同じゴムボートに乗って救助しました。一方、もう一人は海底に沈んでしまったという設定で、消防の潜水士らが、要救助者を海面から陸地まで助け出す手順を確認しました。さらに、ヘリコプターによる救出・搬送作業も行われ、参加者らが情報を共有して連携を深めていました。

室戸警察署によりますと管内では去年、2件の水難事故が発生し、1人が死亡したということです。
(室戸警察署 川村幸司 地域課長)
「これからの季節、水と触れ合う機会が非常に多くなると思います。ライフジャケットを適切に使用するとともに、危険な場所で遊泳しないような心がけをしていただき、楽しい水との触れ合いを行ってもらいたいと思います」
警察は今後も実践的な訓練で水難救助能力を向上し、消防との連携を強化していきたいとしています。