来年秋の完成を目指して進められている松山市駅前広場の整備事業をめぐり、先行して、市内電車乗り場の移設がことし8月末に完了し、利用者に開放されることがわかりました。

松山市駅前では現在、伊予鉄道の郊外電車と市内電車の乗り換えの利便性向上や賑わいづくりを目指し、駅前広場や商店街の整備が進められています。

このうち去年10月に始まった市内電車の乗り場を郊外電車の駅に近づける工事について完成の見通しが示され、松山市の野志市長は、ことしの8月24日から新しい乗り場が利用者に開放される予定であることを明らかにしました。

新しく完成する市内電車の乗り場は、従来よりも20メートルほど松山市駅寄りに移設され、これにより列車の乗り換えがスムーズになるほか、バリアフリー化も進められるということで、利用者の利便性向上に繋がるということです。

一方、JR松山駅周辺の整備事業をめぐっては、駅の西側へ市内電車を延伸することを想定した道路の設置など、県の事業が来年夏ごろに完了する見通しとなっていて、県は松山市に対して早期の整備を求めています。

松山市 野志克仁 市長
「愛媛県が施工する高架切り替え後に実施する必要があるため、どうしても完成時期に差が生じるのはやむを得ない」

野志市長は、その上で、「県や交通事業者と連携して引き続きスピード感をもって取り組む」という意向を示しました。