新たな出会いがくれた“気付き” 再会の日まで

ヴィヴィッドと対照的な真っ黒な毛の盲導犬。浅井さんの新しいパートナーのライズ(2)だ。

共に生活するようになって約2か月。ヴィヴィッドと築いたような関係になるには、まだまだ時間はかかる。

でもライズと一緒になり、分かったことが1つある。

浅井純子さん
「どうしても『ヴィヴィッドは元気かな、新しい環境でうまいことやっているかな』と思うんですよ。でもそれを思ったときに、ライズも新しい場所にきて、ヴィヴィと同じ環境だなと(気付いた)。こんな風に犬の受け入れがあって、もちろん無償の愛でかわいがる。ライズがうちの家にいるかんじと、ヴィヴィも一緒なんだろうなって思えた。そこから『ヴィヴィ大丈夫かな』と考えることがなくなりました。それはライズのおかげ」

ヴィヴィッドが引退した日、浅井さんは決して表に出すことのなかった本当の思いをメモに残していた。

浅井さんのメモ
「彼はママを冷たい人間と思ってるかもしれない。でも私はそれでいい。次の過程に早く馴染めるように心からママ大嫌いと思って欲しい。いっぱいいっぱい愛した日々は、忘れないと思うから」
「ヴィヴィッドいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもあなたのことを大好きです」

共に過ごした8年、ヴィヴィッドは浅井さんの人生に光を灯してくれた。

再会は2025年の秋だ。