シリーズでお伝えしている「いわてカフェさんぽ」。2回目は、築100年以上の歴史的建造物を再生してこの春オープンしたカフェでいただく、コーヒーとバスク風チーズケーキを紹介します。

紫波町日詰商店街の一角に築100年を超える歴史的建造物があります。
「日詰平井邸」商店街で造り酒屋を営んでいた平井家が、1921年=大正10年に建てた近代和風建築で、2016年には国の重要文化財に指定されました。

和と洋が融合した佇まいからは、建物が建てられた大正時代の自由な気風が感じられます。
持ち主の平井家が盛岡市に移ったため、この建物は50年以上前から空き家の状態が続いていましたが…

2025年4月、カフェとして再生し新たな時を刻み始めました。

(記者リポート)
「1921年に建てられたというこちらの建物、手前の方は天井がものすごく高いんですよね。そして奥のほうに来ましても…。
一番奥、元々台所だったスペースがカフェの心臓部です」

カフェを営むのは、平井家16代当主の平井佑樹さん33歳です。
住む人はいなくなっても、この場所は一族にとって大切な空間だったと話します。

(平井佑樹さん)
「お盆だったりとかお正月に来て、親戚の集まりを持ったりとかついたおもちを飾ったりとかっていう節目の…何か時には来てたんですけども」