熊本市の男性が動画で撮影した動物について「何か調べほしい!」という投稿がありました。

住宅の庭でのそのそと動く動物。

5月22日、熊本市南区城南町で撮影されたものです。

撮影した内山靖喜さん「急ぎ足のように来たので何だろうかと思って。猫じゃないように見えてるから何もしない方が良いと思って見続けていた状態」

特に危害を加えてくる様子もなく、10分ほどで緑川の方へ去っていったといいます。撮影した内山さんは、これまで似たような動物を見たことはないといいます。

撮影した内山靖喜さん「ハクビシンかなと思いつつ、そのあとタヌキかなと。でもタヌキっぽくもないし。そのあとアライグマかなと。でもアライグマっぽくもないし『なにこれ』と母も気になっていて」

ということで

記者「あの動物はなんなのか、熊本市動植物園で探してみます」

やってきたのは、日本に生息する動物を展示するゾーン。

記者「この動物じゃないですか?二ホンアナグマ。目の周りが黒いところと耳が小さなところが動画の動物にそっくりです」

二ホンアナグマ担当の本田雅武(ほんだ・まさむ)飼育員に動画を見てもらうと…

熊本市動植物園 二ホンアナグマ担当 本田雅武飼育員「二ホンアナグマではないかと」
――迷うことなく?
熊本市動植物園 二ホンアナグマ担当 本田雅武飼育員「アナグマが特徴的な見た目をしていて、目のところに黒い模様があるので」

二ホンアナグマは、「ムジナ」とも呼ばれるイタチ科の動物で、里山や水辺に生息し、昆虫や木の実などを餌としています。本田飼育員によると、顔の模様や体毛、耳の大きさなどが二ホンアナグマの特徴と一致しているということです。

熊本市動植物園 二ホンアナグマ担当 本田雅武飼育員「人が住むエリアにはおいしいもの、アナグマにとっての餌があるところなので、餌を取りに出てきたりというのはあると思います。基本的に人間が何もしなければアナグマの方から攻撃はないと思うので、できるだけ遠くで見守っていただければと思います」