船に打ちよせる大波。そして天を引き裂くような稲妻。

実はこの映像、今年公開予定の映画です。形式は3本立てのオムニバス。しかし人間が作ったのは脚本だけ。
この映像に音声、さらに音楽も、全て「生成AI」が創作したものです。
山口ヒロキ監督、進化を続ける『AI』の利用は、商業映画の製作も劇的に変えていくといいます。
(山口ヒロキ監督)「技術面や予算面で諦めていた表現が、可能になったのが一番のメリット。今までできなかった表現がたくさんできるようになった」


例えばこの球体が街中を破壊するシーン。これまではCGを使っても数百枚も画像が必要で、膨大な手間と費用がかかりましたが…


(山口ヒロキ監督)「(予算の)5分の1とか10分の1に収まっている」
AIを使う場合、必要なのはプロンプトという命令内容を細かく入れるだけ。あとは勝手にAIが作ってくれるため、時間と人件費の削減につながるといいます。