効率的な石炭輸送に向け整備が進められている山口県周南地区の徳山下松港で、公共桟橋として日本一の水深がある下松地区の桟橋の利用が始まり25日、ケープサイズ船と呼ばれるこれまでよりも大型の船が初めて入港しました。

関係者がテープカットで桟橋の完成を祝いました。

徳山下松港は石炭輸送の国内の拠点で、2023年の取扱量は1109万トンと全国最多です。

安定的で効率的な石炭の輸送を目指し、国が主体となって岸壁を伸ばし、海底を深く掘るなどの整備を進めています。総事業費は544億円です。下松地区の桟橋は今年3月に完成し25日に利用が始まりました。桟橋は全長390メートルで、水深は公共桟橋として日本一の19メートルです。

最大積載量が12万トンから20万トンの大型船、ケープサイズ船が入港できるようになりました。

村岡嗣政知事
「山口県は周南エリア、下松エリアをはじめ瀬戸内のコンビナート企業群が県の経済成長を引っ張っている。ここの競争力を高めていくことが大変重要。今回の港湾の整備は大変大きな力になる」

大型の船で一度に運べる量が増えるため、輸送コストの削減などが期待されています。