「家庭教師のトライ」の運営会社が配信した教材に水俣病が「遺伝してしまう」という誤った記述があったとして水俣病被害者団体が運営会社のトライグループに訂正を求めました。

水俣病被害者・支援者連絡会によりますと「家庭教師のトライ」の運営会社トライグループが配信した中学生向けの教材の中に、「この病気が恐ろしいのは、遺伝してしまうことです」と誤った記述があったということです。

4月27日に連絡会のメンバーが誤った記述に気が付き、今月19日にトライグループに訂正を求めました。

水俣病はチッソ水俣工場の排水に含まれていたメチル水銀に汚染された魚介類を食べることで発症し、母親の胎内で水銀の被害を受けた胎児性水俣病もありますが、遺伝することはありません。

団体はRKKの取材に「誤った認識が差別と偏見を生み、被害者を苦しめる、民間といえど教育機関でこのような記述があったのが非常に残念」とコメントしました。

一方、トライグループは、きょうホームページ上で「水俣病が遺伝するという事実はなく、不正確な表現となったことをお詫びの上訂正いたします」と謝罪しました。