■「圧死しそう」緊迫の通報公開 警察の“不備”指摘の声も
11月1日午後、韓国警察は事故当時の緊迫した通報内容を公開しました。
【午後6時34分の通報】
通報者
「圧死しそうです。人が多いんですが、今誰も統制していません」
警察
「了解です。警察官が出動して確認してみます」
事故が起きたのは午後10時15分とされています。通報から約4時間前に既に危険な状況だったことが分かります。
【午後8時33分の通報】
通報者
「今、人が路上に倒れて事故が起きそうです。危険です」
警察
「人が倒れたって?」
通報者
「はい。人が倒れて統制できないです」
さらに午後9時前にはこんな通報が…
【午後8時53分】
通報者
「人が多くて圧死しそうだ」
警察
「圧死してるって?」
通報者
「人が多すぎです」
公開された通報は合わせて11件。関係者によりますと、このうち出動した記録が残っているのは4件にとどまっているということです。
尹煕根警察庁長官
「事故発生以前から多くの人たちが集まり、事故の危険性を知らせる緊迫した内容だった。にもかかわらず通報を処理する現場の対応は不十分だったと判断した」
警察の対応の不備を指摘する声は各方面で上がっています。
現場にいた中学生
「警察の統制はとても不十分でした。自分も20分くらい押しつぶされていました。とても息苦しくて、呼吸もままならなかったです」
現場付近にいた人
「(当日夜)9時頃に1度出歩いたのですが、警察は見当たりませんでした」
韓国メディアは、現地を管轄する警察署が事前に事故が起きる可能性を指摘したにもかかわらず、当日の警備計画には反映されなかったと報じています。