韓国ソウルの繁華街で156人が亡くなった事故。現地警察のトップは11月1日、現場では、事故前から多くの通報があったことを明らかにしました。なかには「圧死しそうだ」と、当時の緊迫した状況を伝える内容もありました。

■遺失物センターには衣服や仮装グッズ並び…亡くなった人の物も


長さ40メートル、幅3メートル余りの狭い路地で起きた大惨事。11月1日も現場は封鎖されたままでした。路地の北側に位置する世界グルメ通りはゴーストタウンのようです。

柏木理沙記者
「ハロウィーンで使っていたものが至るところにまだ散乱しています。そして、こちらには女性用の靴の踵でしょうか、ヒールの部分が残されています」
「規制線のすぐ右手が事故が起きた坂です」


事故当時、現場にいたという中学生に話が聞けました。

現場にいた中学生
「当日10時10分頃に到着しました。目の前で人が倒れていき、折り重なっていきました。毛布が掛けられた遺体や心臓マッサージをしている人、『助けて』と言っている人がたくさんいました」

事故を受けて設置された遺失物センターでは…

山本恵里伽キャスター
「こちらには現場に残されていたバッグや靴、洋服などおよそ860点が置かれています。なかには亡くなった方のものもあるということです」

並べられているのは仮装グッズ。楽しかったはずのハロウィーンは、一瞬にして156人が亡くなる大惨事に変わりました。



山本キャスター
「沢山の靴がありますが、片方だけ残されているものもあります。ヒールが潰れてしまっているものもあります」


黒く汚れた洋服も…。当時、現場では何重にも人が折り重なった状態だったとみられます。