青森県十和田市の高校で、田植え行事が行われました。生徒たちが田植えと同じく力を注ぐのは“泥だらけの熱戦”ビーチフラッグならぬ『マッドフラッグ』です。

「植えろー!植えろー!」

十和田市の三本木農業恵拓高校は、毎年この時期の恒例行事として全校生徒で田植えを行います。

参加した約540人の生徒たちは青空の下、1ヘクタールの田んぼに「まっしぐら」の苗を植えました。一仕事終えると、もうひとつのメインイベントが始まります。

今野七海 記者
「田植えのあとはマッドフラッグです。生徒たちが旗を目指して泥の中を駆け抜けます!」

「マッドフラッグ」は、参加を希望した生徒が田んぼの中にさした旗を奪い合うレースです。はじめは和気あいあいと参加しますが、勝ち進むと真剣勝負そのもの。泥が体にかかることを恐れず、旗をめがけて一直線に走り抜きます。

優勝した男子生徒(3年生)
「3年間出て1回も(1位を)とれなくて、最後の3年でとれて最高です。超最高の思い出です!」

優勝した女子生徒(1年生)
「はじめて走りましたが、1位をとれてすごいうれしい気持ちです。汚れました!来年も出ようと思います」

高校生活最後のレースで勝利を掴めず、悔しさをにじませる生徒も…。

準決勝敗退の男子生徒(3年生)
「本当はぼくも優勝したかったんですけれども、ぼくの実力不足ですね。最初で最後のマッドフラッグでした」

23日に生徒たちが植えた苗は秋に収穫され、高校の寮で提供されるほか、文化祭で販売されるということです。