自転車の違反行為が街中で見られています。警視庁が、取り締まりを強化する「4つの行為」は、「信号無視」、「一時不停止」、「右側通行」、「徐行せず歩道走行する」ということです。今後は、赤切符を積極的に交付していきます。
■違反行為取り締まり強化 意外と知らない“自転車ルール”

日比麻音子キャスター:
自転車の違反行為について警察は取り締まりを強化していますが、信号無視や一時不停止、傘差し運転、右側通行や並走など様々な違反行為が街中で見られています。
井上貴博キャスター:
自分が自転車に乗っているときに一時停止をしっかりしているか、イヤホンを耳から外しているか…
ホラン千秋キャスター:
路面に書いてある「止まれ」の文字は車だけではなく自転車も守らないといけないなど走行中に見落とすことが多々ありそうですね。
日比キャスター:
警察は「信号無視」「一時不停止」「右側通行」「徐行せず歩道走行」この4つの行為の取り締まりを強化します。これまでは警告として処理されてきましたが今後は、赤切符を積極的に交付していくことになります。赤切符とは悪質な交通違反で刑事処分の対象になります。これまでも赤切符はありましたが、自転車の場合「自転車指導警告カード」として罰則のない警告というものが大半でした。
自動車の場合を確認しますと
・白切符 シートベルト未装着など。反則金なし。
・青切符 運転中の携帯電話使用など。反則金納付で刑事処分なし。
・赤切符 無免許運転、飲酒運転など。刑事処分の対象。
と3種類の切符があります。

自転車も自動車と同じように取り締まることになります。警視庁によりますと都内の自転車への赤切符の交付は今年9月末時点で3906枚でした。昨年の同じ時期と比べて669枚増えています。

赤切符交付のケースを紹介します。都内在住30代の主婦は自転車で車道を走行しました。
・4つの横断歩道がある大きな交差点
・車用の4か所の信号は全て赤
・歩行者用の4か所の信号は全て青
どんな違反になるでしょうか。

ホランキャスター:
車用の信号は赤なのに主婦は車道を自転車で走行した。「信号無視」になります。
日比キャスター:
そうです。自転車は軽車両ですので、基本的には車と同じルールで走行しなければいけませんので「信号無視」となります。
井上キャスター:
例えば自転車から降りて歩道を歩いた場合は歩行者用の信号を見ればいいんですよね。
日比キャスター:
はい。ただ道によって違うので細かく確認する必要がありますが自転車が通れる歩道で、自転車から降りていれば歩行者用の青信号で渡ってもよかったのですがこの場合は車道を通っていたので「信号無視」になります。
ホランキャスター:
歩道を自転車で徐行してもいいというパターンもありますよね。その場合信号は歩行者、車用、どちらを見ればいいのでしょうか。
日比キャスター:
歩行者の信号です。
ホランキャスター:
基本はどこを走っているのかが重要になりますね。
日比キャスター:
そうですね。自分が走っている場所、位置、それぞれのルールを丁寧に確認する必要があります。