2025年度の教職員採用試験の応募人数が発表され、4年連続で減少しました。高知県教育委員会の今城純子(いまじょうじゅんこ)教育長は教職員の志望者について「厳しい状態が続いている」と話しました。

県教育委員会によりますと2025年度、県が実施する教職員の採用試験に応募してきた人数は小・中・県立学校を合わせて1376人で、2024年度に比べて96人減少しました。減少は4年連続です。

(今城純子 教育長)
「全国的にも教員の志望者が減少しているという中で、今年度も厳しい状態が続いております」

2024年度、県内では小学校教諭の採用試験で合格した293人のうち7割にあたる212人が辞退し教職員のなり手不足が大きな課題となっています。県は、人材を確保するため今年度から新たに大学3年生に内定を出す制度を導入しました。他県にも既にこの制度を取り入れているところはありますが、多様な人材確保のため県も導入を決めたということです。

(今城純子 教育長)
「まだ3回生の段階で、さらに高知で教員になりたいと志を持っていただけていることは嬉しいことだなと思っています。働き方改革、さらには教員の仕事の魅力を発信し、人材確保に取り組んでいきたいと考えております」

1次審査は5月31日に行われます。2回目の採用試験を実施するかどうかは現時点で未定だということです。