高知県黒潮町で小・中・高校の児童・生徒と、保育園の園児らによる合同の避難訓練が行われました。

南海トラフ地震が発生した際、最大で34.4メートルという全国で最も高い津波が想定されている黒潮町の大方地域では、災害時速やかに避難行動が取れるよう毎年訓練を行っています。参加したのは県立大方高校と大方中学校、入野小学校、大方中央保育園の児童や生徒、園児そして教職員らおよそ550人です。参加者は地震発生後安全行動をとって揺れが収まってから海抜40メートルほどの高台にある公園に避難します。

大方高校の地域創造コースの2年生と大方中学校の防災委員は大方中央保育園に向かい、手をつないで一緒に坂を登ったり園児の乗ったバギーを押したりして避難をサポート!訓練開始から18分ほどで550人全員が高台まで避難し、安全な経路などを確認しました。

(保育士)
「バギーは一人で押すとすごく重いので、高校生が手伝ってくれてすごく助かりました」

また避難した高台では大方高校の生徒から防災を学べる〇×クイズも出題され、参加者は楽しみながら防災意識を高めていました。

(参加した生徒)
「小さい子と歩いてるスピードが自分のいつもに比べたらゆっくりやったから、合わせるのとかも大変だなと思いました」

(県立大方高校地域創造コース 芝崎瑠輝さん)
「訓練をすることで小・中・高のみなさんの黒潮町民全体の防災意識がより高まると良いなと思っています」

主催者は訓練を続けていくことで地域で助け合って被害を減らしていきたいと話しています。