全国で相次いだ大規模な山火事を想定した消火訓練が、福島県本宮市で行われ、連携作業の手順を確認しました。
吾妻康弘記者「大規模な林野火災に対応するためには空から、そして地上の連携が大きな鍵を握ります」
今年2月、岩手県大船渡市で起きた山火事をはじめ、全国で大規模な林野火災が相次いでいます。
本宮市で行われた訓練は、市内で山火事が起きたという想定で行われ、消防署や消防団、そして消防防災航空隊などおよそ40人が参加しました。およそ1000リットルの水が入る消火用のバケツを防災ヘリに吊り下げ、ポンプ車から水を入れると、防災ヘリが離陸します。そして、山火事の現場に見立てた山林に、上空から放水を繰り返しました。
安達地区の消防隊員も大船渡の山火事に派遣されていて、その経験を踏まえ、訓練では連携作業の手順を確認していました。
安達広域行政組合 南消防署・中沢利夫署長「活動するのに非常に難しい場所だったということで、そういった面も含め、いろいろな場所を考えて訓練を取り入れなければいけないのかなと考えています」
県内で起きた林野火災の原因のうち、7割近くが「たき火」をはじめとした人為的な要因です。消防では、山林での火の取り扱いに注意するよう呼びかけています。
