今月(5月)、倉敷美観地区で「大原美術館の戦争体験」をテーマにした講演会が開かれました。戦時中、名作を失う危機をどのようにして乗り越えたのか。当時の業務日誌などがひも解かれました。

(大原芸術財団特命上席研究員 𠮷川あゆみ さん)
「(大原美術館が開館した)1930年からの15年というのはすっぽり戦争の時代に入っています」
今月16日、倉敷市の大原本邸で開催された「くらしき有隣学(ゆうりんがく)講座」です。地域の発展に貢献した大原家の歴史や偉業を伝えるもので、来年1月まで様々なテーマで5回予定されています。初回は、戦時中の業務日誌などをもとに、所蔵品を戦争被害からどのように守ったのかが語られました。
(大原芸術財団特命上席研究員 𠮷川あゆみ さん)
「金属回収と大原美術館というと、本館の前にあるロダンの大きな彫刻2点、これをめぐる攻防がこれから始まってくる」