熊本市中心部で2つの交番が1つに統合され、5月20日に落成式が開かれました。「交番の大型化」が進む一方で、廃止された交番近くの住民には複雑な思いもあるようです。
2エリアを統合して「新たな交番」へ
これまでの場所から県道を挟んだ向かい側に新築されたのは、熊本中央警察署の「味噌天神交番」です。

新たに駐車場や相談室を設け、熊本県警は「地域住民が利用しやすくなった」とメリットを説明します。
一方で、新しい交番に統合され廃止されたのが、1キロほど離れた場所にある「新屋敷交番」です。小中学校も近くにあり、住民からは不安の声も聞かれました。

近隣住民「何かあったらすぐにそこに警察官がいる安心感は、子ども達は持っていると思うので。それがなくなったら、いざという時にどうしたらいいのかな」
また、新屋敷交番が交通量が多い産業道路沿いにあったことも「事故防止の役割も果たしていた」と話す住民もいます。
近隣住民「交差点も結構、車の行き交いも多いから。ここにあったのは良かったんじゃないかなと思って、いつも見ていました」
――交番があるか、ないかで違いますか?
近隣住民「違いますよ。交番あるのとないのと。事情があるんでしょうね、きっと」
