骨髄移植とは、白血病など血液の病気の患者に正常な骨髄を移植する治療法です。
骨髄を提供する人はドナーと呼ばれ、日本骨髄バンクがドナーと患者をつなぐ役割を果たしています。
国内では毎年、2000人余りの患者が骨髄移植を必要としていますが、去年、移植が行われたのは1000人余りと、6割程度にとどまっています。
全国的にドナー不足が課題となっていますが、今回、MRTでは、ドナーとなった人が、どのように骨髄を提供するのか、そして、提供した後、どのような感想を持ったのか、取材しました。
『じゃあ、いいか』みたいな、結構軽いノリで決めた
宮崎大学医学部附属病院。

宮崎大学の大学院生、野田勘司さん。
以前、献血の際にドナー登録していた野田さんは、骨髄を提供するドナー候補に選ばれました。
(野田勘司さん)
「献血した時に『一緒に登録しませんか』みないなことを言っていただいて、それで、『じゃあ、いいか』みたいな、結構軽いノリで決めましたね」

この日は、日本骨髄バンクのコーディネーターを務める吉野智子さんと初めての面談です。
(日本骨髄バンクコーディネーター 吉野智子さん)
「骨髄の中に血液の源となる造血幹細胞が存在していて、ここら辺の骨からも採れるんだけど、一番たくさん存在すると言われている腸骨から採取しますという形です」
骨髄採取までの流れやリスクなどの説明を受けました。
このあと、確認検査や家族を含めた最終的な同意、それに検診などを経て、正式にドナーとなります。

(野田勘司さん)
「いろいろ家族とも相談して『やってみたら』っていうふうに後押ししてくれたので、本当に始まったんだなみたいな感じで、実感がわき始めたという感じです」
